たとえば「ありがとう」という言葉も、
軽い気持ちで言うこともあれば、本当に本当に心の底から感謝する「ありがとう」もあります。
どんな意図の「ありがとう」も、文字にすれば「ありがとう」の五文字。
こういった「文字」に表情をつけ、しっかりと意図や気持ちを反映するのが、
デザインの役割のひとつです。
本ワークショップは、ふだん私たちが交わす「ことば、文字」にスポットをあて、
表現の工夫をすることで「よいコミュニケーション」を作る、デザインの本質に触れます。
初の大阪市立中央公会堂でのエゴコロサロン開催。
中央公会堂の雰囲気、やはりカッコイイですねぇ。
真夏のジメジメした暑さの中に関わらず、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
今回は少人数だったので、私たちも一緒に参加させていただきました。
お菓子をつまみながら、気軽なワークショップです。
その一部をレポートします。
人と人をつなぐ上において、かかせないコトバ。
誰かと話すときには、発せられたコトバそのものよりも、まわりにあるリズムや抑揚、
顔の表情など、色々な要素をふまえて、その真意を伝えたり受け取ったりしています。
では、活字にしたときはどうでしょう。
最近はブログやツイッターなど、誰もがコトバを文字にのせて発することが簡単になりました。
その分、文字(コトバ)の表情をくみとることができなければ、あらぬ誤解を生むことも。
文字においても、人と会話するように表情やリズム、トーンを考え、できるだけ伝えたい真意を届けたいですね。
そこで今回のワークショップは、文字に表情をつけながらコミュニケーションを考えました。
文字を使った、簡単な遊びを通して、コトバの抑揚、重さなどについて体験します。
同じコトバでも感情をつけていくと、ストーリーが生まれます。
また、日本語にはとくに多いとされる「オノマトぺ」。
・シュッとした男前
・道をまっすぐパーッといって・・・
・ちゃっちゃと片づけなさい!
などなど、臨場感を伝えるのに、もってこい!
大阪人はとくによく使うかもしれません。
ほとんど、オノマトペで会話…なんて人も!?
そこで、みんなで作ってみた「オノマトペ図鑑」。
それぞれがもつ音のイメージを表現していただきました。
「あ〜わかる〜」、「お、そっちの意味か〜」など、使い方を改めて考えるワークです。
色々な国のオノマトペ図鑑を作って、比べてみてもおもしろそうです。
そして、カプリスではおなじみになりつつある、参加者同士でインタビュー。
今回は二人一組になって、相手のロゴマークを考えていただきました。
文字でその人を表現する、ブランドづくりではかかせない作業です。
文字は読ませることはもちろん、ロゴマークのようにブランドさえも作り出す、
奥深いテーマです。
今回は文字遊びのワークと少々の講義で文字について考え、体験していただきました。
グラフィック・デザインは、イラストや写真、そして文字を使って思いを届けます。
読んで理解してもらうには、文字のチョイスはあなどれません。
思いや意図を伝えるためのイメージを作り出す重要な要素。
チラシ1枚でも、色々な語り口で話しかけています。
ぜひ、この機会に色々な文字たちと出会ってみてください。
そして、ご自身が文字に思いをのせるときの語り部を探してみてください。
文字選びを少し意識するだけで、
伝えたいムードを届けるひとつの要素になってくれると思います。
開催のご要望、ご相談はお気軽にお問い合わせください。
企画・デザイン / atelier caprice